あの世からの、ありがとう
古い葉書を整理していたら出てきた・・と、母が差し出した年賀状
1年前に逝った叔父からの、2年前の年賀状
その頃もう、余命と言われた1年を目前にしていた叔父がくれたひとこと
その日が来るまで普通に暮らす!と決めた叔父と、叔父を支えた叔母
叔父の命を削ったものを、決して忘れることはできないし
だからといって私は、そのことについて声高に叫ぶこともしないと思う
叔父が逝く少し前、いつか来る日を知りつつも、覚悟する時間を与えてもらえたことがありがたかった
その覚悟は、叔父がいなくなる・・ということよりも、その時には叔母を支える!という決意だったのだと思う
叔父が逝って1年、結局何もできないまま叔母が逝き
先に立つ人への恩返しなんて、結局は単なる思い上がり過ぎないと知った
それなのに・・・
ありがとう
と、あの世から言われている気がした
それは、私の行為や決意に対するものではなくて
ただ私という存在そのものに向けられた言葉のような気がして
小さい頃、叔父の膝に座っていた私が大きくなって
生意気なことを言って叱られ
叔母と食べ物の話で盛り上がり
最後まで、いつもの私でそばに居ようと思っていた
できたことも、できないことも関係ない
ただ、ありがとうと言われている気がして・・・
愛ってすごい
本当に、そう思う