謙虚でいるか?と問い続けられる日々
叔父の、おそらくは最後の本が出ました
叔父が旅立ってから1年
改めて手に取ると、しっかりと重い本でした
叔父が生きてきた記録とも言えるコラム集
過去から現在へと、発表されていた短文を纏めたものなのですが
今、読み返してみて
問題の根底にあるものは何一つ変わっていない
いや、むしろ内側へと隠されていくことで
沼に沈む汚泥のようにねっとりと絡みつく、陰湿なものへとなっていっているのではないか?
その変わらなさこそが、あの世の叔父から突き付けられた
「これで良いのか?」という問いなのではないか?
読み進めるごとに、そんな思いが湧いてきます
叔父の最後の2年間、生きることとは?仕事とは?ということを見せつけられた2年…
子どものころから、面白くて時々怖い叔父さんでした
本が好きで常に本に溢れる叔父の部屋は、私の大好きな場所でもありました
最後は感謝の気持ちで送れたこと
その後に残された課題の大きさ
今、1年前と同じ気持ちで新たな本と向き合ってみると、自分の不勉強が身に染みます
もっと、話を聞きたかった
聞いておくべきこと、教えてもらえたことがもっともっとあったはずなのに・・・
人には、すべての物事を見通すチカラなんてありません
だからこそ、人を通して物事を感じ、人を通して教えてくれる
私には、それを謙虚に受け取る気持ちがあるのか?
そんなことを試されている毎日の中、叔父の本は確かなものとして目の前にある
難しい本ではありません
どうぞ手に取ってみてください